Dr.パワベジの総販売元

一般社団法人元氣人倶楽部

■「長生きリスク」という現代の課題

介助や介護の期間が10年前後になる『ラスト10年問題』

認知症になると施設に入れない『在宅介護問題』

1.30年長くなった生涯寿命~これまでの人生モデルは通用しない

日本人の生涯寿命は、ほんの70年前までは、50歳に達していませんでした。織田信長が好んで謡った「人間50年、下天のうちを比ぶれば夢幻の如くなり」の頃から、人生50年といわれてきました。

それが突然、戦後の奇跡的な高度経済成長とともに、生涯寿命と人口が急速に伸びたのです。初めて50歳を超えた1947年の人口は7810万人(このうち65歳以上374万人、高齢化率4.8%)でしたが、2015年には女性87.05歳/男性80.79歳、 1億2711万人(同3393万人、26.7%)になりました。生涯寿命も人口も6割増しです。

65歳時点で存命であれば、女性の2人に1人/男性の4人に1人が90歳を超えます。100歳以上も10万人に迫る勢いで、人生90年時代が始まっています。65歳から高齢者、それ以降は余生という人生設計はもはや時代遅れになりました。

厚労省は『高校生が知っておくべき将来の話』のなかで「皆さんがお年寄りになる頃には100歳まで生きるのが当たり前になっているでしょう」と表明し、神奈川県は「人生100歳時代、その設計図を描こう」を推進しています。

急速に伸びた生涯寿命と人口

2.長生きリスクの出現~『ラスト10年問題』が私たちの前に立ちはだかっている

大きく伸びた生涯寿命に合わせて、「体と脳の耐久年数」(=健康寿命)も伸ばす必要があります。しかし戦前・戦中世代はそこまではできなくて、最晩年の10年前後、介助や介護が必要になる『ラスト10年問題』を起こしています。

自力で日常生活を送ることができる健康寿命が、生涯寿命に追い付いていないのです。そのため自分で、食事・排せつ・入浴・着替えなどができない期間が、男性で9.6年/女性で12.84年あるのです。

人生90年時代の先頭に立っている戦後世代の私たちも、まだその対応ができていません。生涯寿命は100年に向かっているので、このまま手をこまねいていれば、ラスト10年の期間は広がるばかりです。

この問題は、現代医療でも解決できないので、私たち自身が自分の「体と脳の耐久力」(=長持ちする力)を1ランクアップさせる必要があります。この解決策を見出すには、「なぜ健康寿命が10年前後も足りないのか?」を知ることです。

ラスト10年問題

3.長生きリスクの三大要因~メタボリックドミノ・ロコモ・認知症

「なりたくない病気は何ですか?」と聞くと、皆さん「認知症!」と答えます。でも怖がっているだけで、認知症がどういう病気で、どうすれば防ぐことができるかについて、ほとんどの人は理解していません。

健康寿命(=体と脳の耐久年数)を伸ばさなければ、70代後半や80代になって、認知症になるリスクが高くなります。

健康寿命を伸ばせない原因が、メタボリックドミノ・ロコモ・認知症の3つです。この三大要因について、正しい知識を持つことが何よりも必要です。そして、三大要因を招く原因がわかれば、解決策が見えてきます。

長生きリスクの三大要因

1メタボリックシンドローム(代謝異常症候群)⇒メタボリックドミノ

メタボリックシンドロームは太っている状態ではなく、メタボリズム(新陳代謝)とシンドローム(症候群)の合成語で、新陳代謝が異常な状態のことです。内臓肥満に加え、高血圧・高血糖・高脂質(=死の四重奏)のうち2つが該当するとメタボと診断されます。

体は60兆の細胞の集合体ですが、血液・筋肉、内臓・骨、脳神経も…、全身の細胞は時々刻々と新陳代謝され、約1年の周期で総入れ替えされます。そのため、新陳代謝が正常でないと、体と脳の耐久力は低下します。ちなみに、新陳代謝のエネルギー源や細胞の原材料になるのは栄養素です。

メタボが進行して起こる生活習慣病は “新陳代謝の失敗作” ともいわれます。この失敗が積み重なると健康寿命は終わり、新陳代謝が止まると生涯寿命は尽きます。

メタボからドミノ倒しで、動脈硬化、MCI(軽度認知障害)、骨粗しょう症、糖尿病とその合併症(人工透析・下肢切断・失明)、認知症…になっていきます。

メタボリックドミノが起こる理由

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)

ロコモは筋肉・骨・関節・軟骨・椎間板など、運動器の機能が低下して、誰かの介助が必要となる状態のことです。40歳以上の5人に4人がロコモ予備軍と推定されていて、「自分には関係ない」と決めこむわけにはいかないのです。

筋肉や骨を作る栄養素の摂取、有酸素運動(階段の上り下り、ウォーキング)や無酸素運動(スクワット・腹筋などの軽い筋トレ)を怠ると、ロコモ予備軍になります。このまま放っていると、筋肉量が減少し、骨がもろくなり、関節疾患や骨粗しょう症を起こして、寝たきり状態になってしまいます。

肥満は腰や膝への負担がかかり、ロコモのリスクを高めるので、メタボ予備軍から抜け出すことが大事です。

ロコモ初期症状のチェックリスト

認知症

認知症は脳の神経細胞が劣化したり、脳内に有害なゴミがたまって、記憶障害など認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす脳の病気です。認知症予備軍のMCIは、日常生活に特段の支障はありませんが、放っておくと認知症になります。MCIの段階で対処すれば健常な状態に戻ることも可能です。

脳の神経細胞も新陳代謝を繰り返しているので、細胞を作る栄養素を適切に摂取することが重要です。また、認知症は “脳の糖尿病” とも呼ばれるだけに、メタボ予備軍や高血糖の人は早期のケアが必要です。

2025年には65歳以上の3人に1人がMCIまたは認知症になると国は推計しています。「自分もなるかもしれない!」と自分自身の問題としてとらえる必要があります。それに自分が回避できても、あなたの周りがなったら大変です。

MCIチェックリスト

三大要因を招く2つの原因